くものおうち

お母さん。
お母さんがいなくなって、私の帰る場所もなくなったの。

どんなに辛くても
「そんなに辛いなら、帰って来てもいいんだよ。」と受け入れてくれるところが無くなったの。

私の居場所は…ここしかない。
今は子供がいてくれるから大丈夫だけど…、
先の事考えると自信がない。

…てか、そんなに生きられたらスゴイな。

本当の心を誰にも見せられないんだ。
弱ってる自分。目茶苦茶泣きたい時…。崩れそうな心。叫びだしたい程恐ろしくなる死への恐怖。

何処に捨てたらいいんだろう？何処に逃がしてあげればいい？

何も答えてくれなくていいの。
こんな私を受け止めて欲しいだけ。

でも、弱音を吐く事出来ないの。
家族が辛いのわかるから。困らせるのわかるから。お母さんも…辛かったんだね。

ごめんね。ごめんねお母さん。

同じ病気になって、やっとわかった。
「傍にいて。」って言ってくれた気持ち…やっと、わかった。