>よっと!さてさて。皆さんに真実を早急にお伝えすべく、新聞配りといきますか。
#射命丸文がたくさんの新聞を抱えていた。これから今回の異変解決について知らせるために#
<また文がデタラメの記事を…?
*ちょっと!また勝手に家のものを…って文の新聞なんて読んで、どうしたのよ?
<今回の異変解決についてだとさ
#霊夢は魔理沙に促され、新聞を読んだ#
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{妹紅
>>お、慧音か。
{文の新聞をみた?
>>ああ。まったく…ついさっきの事なのに、速いな。
#僕はさっきのスペルカードで受けた傷と疲れで眠っていた。スヤスヤと眠る僕をみながら2人は笑った#
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#今回の異変を起こしたのは人間を人間以外に変える程度の能力を持った一匹の"妖怪"だった。彼は人里の人間を動物などに変え、変えられた人間は記憶を失ったという。霧雨魔理沙、藤原妹紅、上白沢慧音を人間以外にするという驚異を放つ。しかし、藤原妹紅の説得によって、妖怪は大人しくなり、今は「人間と仲良くしたい」と話している#
*ちょっと!何よこれは!
>あやや?何とはなんですか?
*なんですかじゃないわ!!なんで"私"がいないのよ!
>だって霊夢さん。異変解決どころか、テラさんの能力を受けず、変化しなかったじゃないですか
*だからって、退治に行ったって証拠があるじゃない!!
>ああ!妹紅さんに黒こげにされたあれですか!
*うぐっ…そ、そんなこと忘れたわね
>それじゃあ、私も霊夢さんが退治しにいったなんて知りませんよ(ニコッ
#射命丸文はにっこりと笑うと、霊夢の前から去っていった。次のところに真実を伝えるために#
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{これからどうするの?妹紅
#慧音は眠っている僕を撫でながら尋ねた#
>>テラが決めることさ。私は、またこいつが間違えたときに正してやればいい。
#夢の中。八雲紫が誰かを連れてやってきた#
?
>>>あら?小さな妖怪さん。もう終わりかしら?
ごめんなさい、スキマ妖怪さん。やっとわかったんです。自分の間違えに。気付かせてもらったんです、"生きてる"ってことを。
>>>ですってよ。ムダ足だったわね<<<そのようですね
あなたは?
#そこには1人の老婆が立っていた。白髪で腰が曲がり、顔や手にはシワがある#
>>>あら?そんなことも"忘れて"しまったのかしら
<<<いいんです。わがままを言ったのは私なのだから
#がらがらと枯れた声に聞き覚えもなければ、その姿に見覚えもなかった#
<<<もう60年も前の話です。それを引きずっていた私がいけないんです
>>>綺麗な話は嫌いじゃないわ。あなたに思い出させて…
いいです。
>>>…
<<<あなた。変わったのね
いいえ。僕は僕です。だから…
#僕は見知らぬ老婆の肩に乗り、頬に口づけをした#
また、逢いましょう。そして、ありがとう…
>>>いらぬお節介ですわね
#夢から覚めると、妹紅が覗いていた#
>>大丈夫か?今なんか寝言を言ってたが…
大丈夫です。ちょっと、夢をみていただけですから
{どんな嬉しい夢を見てたの?笑いながら泣いたりして
?
#僕の頬には涙が流れていた。それだけ嬉しかった。そして、僕は涙を拭わず、満面の笑みで言った#
"大切な人"に逢えましたから
―――おわり―――