そういえば、口蹄疫のことにいっぱいいっぱいでメキシコ湾の原油流出のことを書いてないことに気付いた。
ってことで、少し書いてみようかと。
と言ってもこれまたマスコミが報道していないので、ソースはまたもネット上から。
今はアメリカのサイトの情報を辞書片手にせっせと翻訳してるところです。
これが翻訳できれば、少しは自分なりに詳しくわかると思うんだけど…どうだろうなぁ。


とりあえず、まずはこの写真をどうぞ。







鉄が錆びたような色をしていますが、これ流出してる原油です。
ここのサイトに、↑の写真を含む被害にあった動物達の写真が載ってますので、参考までにどうぞ。
ナショナルジオグラフィックの日本語版のサイトには、石油基地爆発の瞬間の写真と一緒に記事も書かれていますが、何て言うか…映画みたいだなって思った…。
アイスランドの噴火の時の写真も(※2ちゃんにあがってたヤツ)、ゲームに出てきても違和感なさそうなヤツが多かったし…よくあんな写真が撮れたなぁとも思うんだけど…あ、話がそれた。
爆発の時の動画はコレをどうぞ→www.youtube.com


今回の件を上手くまとめた方がいらっしゃったので、転載させていただきました。
※動画は、自分で探したものを付け加えさせてもらっています。


ここから




事故当時の流れをまとめると、こんな感じでしょうか。


メキシコ湾の掘削リグ、爆発炎上の最中に「責任者不在」
http://jp.wsj.com/Business-Companies/node_65659


さっそく責任のなすり合いが始まりました(^_^;)
    ↓
メキシコ湾の原油流出事故、公聴会で関係企業が非難合戦
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-1525822...

動画:http://www.youtube.com/watch?v=BeSQ6TFUq4Y&feature=related
犬HKで流してたのか…知らなかった。


パフォーマンス目的でしょうか?
    ↓
BP、大統領視察に合わせ作業員を動員か 原油被害の現場
http://www.cnn.co.jp/usa/AIC201005300023.html


日本も支援しなくていいのでしょうか?
国際貢献のチャンスですが…。
こういう時こそ自衛隊に出て行ってもらいたいんだけど…。
ミンス反米政権には無理ですね。
    ↓
米原油流出事故、UAE石油会社が除去作業支援を申し出
http://www.cnn.co.jp/world/AIC201005310016.html


ここまで。


非難の応酬に関してはここにも書いてあります。
ここでは各社の意見をそれぞれ載せて下さっていて、それぞれこんな感じです。


■BP
現地における油田採掘権を持つ、イギリスの石油メジャー。事故後の封じ込め作業は主にBPが指揮。公聴会では、「採掘施設の運営・点検を担当しているトランスオーシャンに事故の責任がある」(CNN)と主張。

■トランスオーシャン
スイスに本社を置く、世界最大の海底掘削機メーカー。事故が起こった採掘施設であるDHの運営と点検を担当。公聴会では、「油井を支えるコンクリート構造に問題があった。設置時にそれらを考慮していれば事故は起こらなかった」(CNN)と、自社の責任はないことを主張。

■ハリバートン
アメリカの石油や天然ガスの生産設備メーカー。DHの設置工事を担当した。公聴会では、「うちはBPの指示に従っただけであり、事故の責任はない」(CNN)と主張。

■現代重工業
韓国の作業機器メーカー。DH自体を最初に製造したのは、現代重工業と発表されています。DHは製造後にR&Bファルコンにという会社に売られ、その後R&Bファルコン自体が、トランスオーシャンに買収されました。公聴会には呼ばれませんでしたが、事故の責任について問われた際には「製造後10年以上が過ぎ、アフターサービス期間も終わっている。うちには関係ない」と主張。



うーん…まぁ額が額ですし、どこも払いたくはないんだろうが…このままじゃまずいだろうに(-_-;
サーチナの記事には『一部の韓国メディアは、石油掘削施設の寿命は通常25〜30年程度であり、建設してアフターサービス期間が過ぎたからといって責任が消滅したとはいえないと指摘。(一部引用)』とあるので、これが本当だとすると韓国も責任は免れないことになります。
後は…6月2日に、費用負担が3兆4000億になる可能性があるという記事が出ています。
関係ないけど、子供手当って確か5兆円規模じゃなかったっけ…?



このサイトに油田が流出した個所を地図上で示して下さっています。
黒い太枠の中が、現在流出しているところだと思われます。
今回事故を起こした「ディープウォーターホライズン」というのがどんな石油掘削施設かと言うと、



事故を起こした「ディープウォーター・ホライズン」(Deepwater Horizon)は自動船位保持装置(Dynamic Positioning System、DPS)を備えた半潜水式石油プラットフォームで、海に浮きながら自動で位置を調節して大水深の海底から石油を掘削することができる。

R&Bファルコン社の発注で1998年末から韓国蔚山現代重工業が建造し、R&Bファルコンがトランスオーシャンによって買収されたことにより、2001年2月にトランスオーシャン社に引き渡された。以来、イギリスの石油会社BPとの契約の下で、メキシコ湾岸油田の様々な鉱区で石油掘削を行ってきた。

昨年10月に別のリグで掘削を始めたが、ハリケーンで損傷したため、今年1月交替した。 申請工期は78日だが、内部で51日と定められた。その後工期は遅れ予算は超過した(1日100万j)。事故は80日目だった。

(wikiから引用/ここまで)


…おかしなくらい報道しないのは韓国が関係してるかと、つい勘ぐってしまう…(-_-;
そして、この1件に日本の会社も関わっています。


ここから、再び転載。




◆石油開発会社 (Company)
アメリカ政府から、今回の事故のあった石油探鉱鉱MC252(Mississippi Canyon 252)鉱区をリースしていた企業。鉱区内のプロスペクト(石油・ガスの集積が期待される構造)、「Macondo」への掘削を決定・監督していた企業達。開発現場に置いては、彼等に雇われるサブコントラクターに対して、「カンパニー」と呼ばれます。


BP社:(旧名:British Petroleum)世界最大手の石油開発企業の一つ。現在の本拠地はイギリス。
http://ja.wikipedia.org/wiki/BP_%28%E4%BC%81%E6%A5%AD%29
権益は65%所持。

当事者のBP社は色々情報をリリースしてます。
BPジャパン
http://www.bp.com/home.do?categoryId=1010
メキシコ湾原油流出対策の最新情報
http://www.bp.com/genericarticle.do?categoryId=1015&conte...

BP社CEOのTony Haywardのメッセージビデオ(英語)
http://bp.concerts.com/gom/bp_response_tv_60_060310.htm


Anadarko E&P社:アメリカに本拠地を置くアメリカを代表する石油企業の一つ Anadarko Petroleum Corporation の上流部門。権益は25%所持
http://www.anadarko.com/Home/Pages/Home.aspx


三井石油開発社:三井グループ関連会社の一つ。主に東南アジアを中心に、石油・ガスの開発権益を取得を行っている。MC252の共同参画者(Partner)の一社。権益は10%所持。三井物産によると、三井はこのオペレーションに総額4500万ドルの保険をかけているとのこと。保険会社は不明です。
http://www.moeco.co.jp/



◆サブコントラクター
石油開発において、下請けとして実際の掘削作業、データの取得等を請け負う企業は、サブコントラクター、または単純にコントラクターと呼ばれています。日本語の下請けのイメージとは違い、超巨大企業もあります。

Transocean社:今回炎上・爆発した石油掘削施設、Deep Water Horizon のオーナーで、世界最大手のドリリングコントラクター。スイスの会社。掘削契約を受注し作業を実施。
http://www.deepwater.com/fw/main/Home-1.html


Halliburton社:世界最大手の石油開発サービスコントラクターの一つ。アメリカの会社。そのサービス内容は多岐に渡りますが、主にロギング(地層中のデータ取得)サービスの提供者として有名です。今回のMacondo Prospectへの掘削においては、セメント作業(安全な掘削の為、適宜井戸内、または井戸と鉄管(Casing)との間のセメント作業)、および、データ取得を担当していました。
http://www.halliburton.com/



◆開発器材製造元
現代重工業社:沈没したDeep Water Horizonを建造した会社。本拠地は韓国。
Deep Water HorizonはR&B Falconの依頼で設計・建造され、2001年に完成、引き渡されたました。その後R&B FalconはTransoceanに吸収されています。
http://english.hhi.co.kr/


Cameron Internatiomal社:井戸元に設置される暴噴防止装置、BOP (Blow Out Preventor)の製造会社。アメリカの会社。
Cameron International Corporation(正式名称はCooper Cameron)は今回の井戸で仕様されたBOPの製造・販売元。問題のBOPは10年前にTransocean社が購入した物です。
http://www.c-a-m.com/


M-I SWACO社:掘削中の井戸内の圧力コントロールに不可欠な、 Drilling Fluid (mud)サービスの提供者。石油開発のサブコントラクターとして最大手、フランスの Schlumberger(40%)とアメリカの Smith International(60%) との合弁会社。今回の井戸では Drilling Fluid(通称泥水)のハンドリングを担当。
http://www.miswaco.com/

ここまで。

事故から1か月以上たちますが未だ有効な手立てはなく、オバマ大統領の初動が悪かったとかで支持率はガタ落ちだそうです。
どんな事故だろうと何だろうと、やっぱ初動は大事ですよね。
何かデジャビュが…(苦笑)
しかし、これ以上原油が広がると人間以上に動物への被害がかなり心配されます。
今でさえこんな状態ですし…。
アメリカ政府はBPを訴えることで、有効な手立てを打てない現実から市民の目を逸らそうとしているようですが、『流出を止めることの方が先だろ!!』という声が大きいそうで…当たり前ですが。
あぁ、何かここでもデジャビュ(笑)
ヨーロッパではギリシャが国家破綻して大変なことになってるし、アメリカでは原油流出、日本では口蹄疫問題に極左内閣の誕生…。
明るいニュースを探すのって大変だな…orz