いいですね、この小説。
物語もそうだけど、登場人物に好感持てる。


生き残った自衛隊パイロット・光稀とメーカーの担当者・高巳のやりとりがいいですね〜
光稀はツンデレみたいだし…

高校生の瞬と佳江は痛い所がちょっと出てきたりすることもありますが、学生時代ってそういうのあったよな…

この2人は読んでいてもどかしくなる。
佳江は心配して瞬に声を掛けようとするんだけど、亡くなった父のこともあるからと言いだせなかったり…
謎の生き物拾ってから変わった瞬にどうしたらいいか悩んだり…



物語も生き物が大きく関係するんですが、日常が非日常に変わる描写は緊迫感あります
有川さんの作品初めて読みましたが、いや〜面白い
SFっぽくない印象受けたけど、青春小説とSFを足した感じというだろうか…

本編読後も清涼感あるし



物語に登場するおじいちゃんが田舎にいる頑固なじいちゃんなんですが、このじいちゃんが物語全体を柔らかく包んでいるように思えてきます。

うちのばあちゃんや亡くなったじいちゃんちょっと思い出してしまった…
巻末にある本編の数年後の物語読んでほろっときました。



舞台が高知というだけあって土佐弁が頻繁に登場するんですが、これもいい味わい。
この小説は高知以外考えられなくなりました

有川さんの他の作品読んでみようかな。