話題:今日見た夢
起きる前にやったらリアルな夢見たんだけど、昨日ノートに祭具の詳細設定を書いたせいだろうか…。
夢は昨日の続きでちょっと話が進んでた。鼎の食事用マスク制作プロジェクトも進んでる。


敵が探している9個の祭具は東京2つ(ひとつは破壊済み)・京都2つ・他はバラバラだとと判明。北は北海道、南は沖縄にある模様。


そのうちのひとつが宮城で見つかったらしい。宇崎は超笑顔で御堂と空操に言う。
「御堂・空操、今から宮城に行ってこい。祭具が見つかったらしいが場所など詳細が不明だがな。破壊までの期間は設けないから」
「宮城ィ!?」
「祭具っていうくらいだから神社仏閣は怪しいと思う。以前鼎が破壊した祭具は廃墟同然の小さな祠から見つかったから調査範囲は広いぞ」
「んな無茶な」御堂、既にやる気なし。
「宮城に着いたら観光がてら調査しつつ、破壊してこいよ〜。あっちにも調査員監視員はいるから」
「はいはい、わかりましたよ」
ふたりは本部を出た。宮城だと…?

ふたりが出た後、宇崎は鼎を研究室に呼んだ。そして1枚の紙を渡した。
「鼎のマスクの件だが、この工房が制作に協力してくれるそうだ。覆面レスラーのマスクを制作している工房だよ。職人さんやマスクマンと相談しないか?」
「この住所…都内ですね」
「まぁ心配すんな。職人さんは親身になってくれるよ。鼎のような怪我とかで訳ありな人達向けもにマスクも制作してると聞いてるから。工房行ってみないか?」
「…はい」


都内某所にある工房では鼎を受け入れてた。工房の名前は橘工房。覆面レスラーのマスク制作では有名らしい。
「あなたが紀柳院さんですね。さぁ奥に入って下さい。制作の相談に乗りますよ」
橘工房は手前側が店舗で奥が工房になっている。客層は覆面レスラーがとにかく多い。あとプロレス好きとか。
例のマスクマンも来ていた。
「あなたが紀柳院鼎さんですか。私はグレード・翔夜と申します。私もマスク装着者なので話は聞きますよ」
「はぁ…」鼎は目の前のレスラーに面喰らった感じだった。屈強そうなのに、意外といい人っぽい。

しばらくして職人の橘は要望やデザイン案をまとめてた。
「マスクの開口部は小さめでいいんですね?食べにくいかもしれませんが、練習すれば慣れますよ。素材はこれとこれの組み合わせで。その仮面みたいに顔だけ隠せればいいんだよね」
「そうです。練習か…」
「いやー、俺達(マスクマン)だってどうしても食べる時は口元についちゃうから仕方ないよ。だから気にしないでね。大丈夫だから」


グレードさん、鼎にめちゃめちゃ気を使ってる。グレードは思った。この人、顔小さいな〜。
宇崎が仮面を改良するのもわかる。市販のだとサイズが微妙に合わないんだ。


本部はやけに静かだった。

御堂と空操は宮城に行ったし、鼎は工房にいる。
晴斗はというと手合わせしてた、彩音相手に。


2週間くらい経ったろうか。工房から鼎のマスクが完成したと連絡が来た。
工房ではローテーション用に、同じものを2つ制作していた。

鼎は受け取ると人がほとんどいない時間帯、本部の食堂でマスクを着けたまま食べる練習をひっそりとしていた。
彩音はある日、食べるのに苦戦している鼎を見た。
「鼎…こんなところにいたんだね。そのマスク、見た目あまり変わらないからわからなかったよ。慣れてきた?」
「難しい。口元が小さいからものによっては一口サイズにして貰わないと食べれない…。あと麺類がかなり厳しい。飲み物はストローで行けば飲める」

鼎は距離感がわからないのか、食べ物をこぼしている。まだ慣れない。
彩音は鼎の変化について聞いた。
「今まで食事の時はずっとひとりだったのに、なんで急に?何かあった?」
「ずっと寂しかった…。あの時(事件)に日常が全て奪われて。仲間と一緒に食べたくて。それだけで…。当たり前の日常を過ごしたかっただけなのに」
鼎は泣きそうな声になっている。彩音はあやすように言った。
「だから毎日練習してたんだ。よく頑張ってるよ…。慣れたらそのうち一緒に食べに行こうよ。無理はしなくてもいいから」

彩音は鼎の過去を知ってるだけに、あの事件で日常が全て奪われたのをわかってる。
事件後カウンセラーとして何回も鼎の元を訪れていたのも、ある。それだけに彩音からしてもこの状況は辛かった。
「鼎、口元汚れてるよ。拭いたげるね」
「…ありがとう」
鼎は自分の口元が汚れてることに全然気づかなかった。これがマスク装着状態での食事の難しさだというのか。感覚がわからない。
鼎は練習を終えたのか、普段着けてる仮面へと着け替えた。

彩音は食事用マスクをまじまじと見る。素材は革とメッシュか?目元は仮面と同じ黒いレンズが使われている。
「これ、よく出来てるね〜。見た目がその仮面とあまり変わらないのがすごいよ。橘工房、聞いたことある。使い心地はどう?」
「びっくりするくらいに蒸れないよ。普段使ってる仮面は快適性通気性度外視なのをわかって使ってるから仕方ないんだけどな…。戦闘用みたいなもんだから」
「あぁ…なるほどね。用途違いすぎるもんな〜」

彩音は鼎が戦闘時に何回か酸欠・過呼吸になりかけているのを知っている。これは仮面の構造上、仕方ないのだが…。
仮面の呼吸吼がひとつしかないのに、戦闘で激しい動きをしているせいもあるとされる。だから戦闘時間に制限が出てくるのも致し方ないのかと。
身体の負荷もかかるわけだ。ただでさえ身体には火傷のダメージもあるのに。
そんなハイリスク仕様なので、宇崎は鼎に制限時間をつけている。


宮城では音沙汰なしらしく、本部に報告が一切来ていない状態だった。
「御堂と空操、あいつら本気で遊んでんじゃ…。人選間違えたかなー…」
宇崎は報告を待っているが…来ない。調査が難航してるのか、御堂達が遊んでいるのかどうなんだ。

ある日の昼時。珍しく鼎が本部の食堂に姿を見せた。
彩音も一緒だった。ふたりは和気あいあいと食べている。
宇崎は遠目に鼎の様子を食べながら見た。鼎のやつ、食べるのに慣れてきたのか…?あれだけ苦戦してたのに。

鼎はサンドイッチを食べているようだったが、一口サイズにして貰ってた。
彩音はパスタを食べている。ここだけカフェの女子会みたいな雰囲気だ。


宇崎はさりげなく観察していた。あぁ〜なるほど。鼎は食べやすいサイズにして貰ったのか。だから難なく食べれているんだな。
相変わらず麺類は厳しいと聞いたけど。たぶん、すすれないからだろうな…。あの小さい口元だと無理だもんな…。あれは鼎が素顔を見られたくない結果だが、本人的にはあれでいいらしい。

鼎の食事用マスクは違和感が全くないせいか、隊員達はすんなりと受け入れてくれた。
開口部が小さいのもあるのだろう。見た目はほとんど変わらない。


約3週間が経った。ようやく宮城からの報告が本部に入る。
祭具がようやく見つかったと。祭具は筆だった。
これからその祭具を破壊しに行くとのこと。
「お前らようやく動いたか〜。御堂・空操。散々観光したからいい加減に任務しろよ〜」
「へ〜い」御堂のやる気のない返事が聞こえた。


こんなんでいいのかゼルフェノア。祭具関係ようやく動いた感がありますが、敵が出てないのが不穏。



起きる前に見た部分、鼎さんが専用のマスクを着けたまま食事の練習をするシーンだった。ここだけダイレクトに出てきた。
なんだかものすごく切なくなった…。なんでだろう…。

鼎はひとりでいることが多いですが、本当は寂しがり屋だったりする。でもなかなか言い出せない一面もある。親友の彩音になら言えるけど。
事件後ずっと孤独だったから。何もかもが奪われ、失ってるだけにキツい。


工房の名前はいきなり出てきた。マスクマンの名前はグレートなんちゃらだろうなと。

祭具争奪戦、開始すらしてないからタイトル詐欺みたいになっちゃった。