昨日の事である。

僕はラーメンを食べに行ったのだが、その時にサークルの友人&後輩と同行した。

そしてラーメン後恒例の駄弁りタイムで、こんな話が出た。




『ロック式トレモロって死ぬほどオクターブチューニングめんどくさい』




なんとも軽音サークルらしい会話だ。

そう、オクターブチューニングの話をしていたのだが、ここでフロイドローズを始めとしたロック式のオクターブチューニングに対する不満が噴出したのである。




ロック式トレモロを搭載したギターを一度でも所有したことが有ればわかると思いますが、オクターブ調整が死ぬほどめんどくさいわけです。

普通にチューニング合わせてから、また弦弛めて、ネジ弛めて、ブリッジのサドルを動かして、またチューニングして…。

これが例えば普通のトレモロの場合、ブリッジ後端のネジをグリグリ回して合わせればいいだけなので、とても楽。

これでいいのか、ロック式。





80年代にフロイドローズが登場した事で始まったロック式トレモロ。

エディ・ヴァンヘイレンやブラッド・ギルスと言った先駆者達がロック式トレモロでセンセーショナルな奏法を披露したのを発端に、今ではポピュラーなブリッジの形式の一つとなりました。

だが、チューニングの安定性というメリットの代償は少なくはなく。特に諸々の微調整がしにくいという重大な欠陥があります。

しかしその欠陥は最新鋭のアイバニーズ製トレモロでも解決はされず。

なので僕は考えました。

今こそ、進化したロック式が必要ではないか。

ファインチューナーの搭載以降大した進化もしていないロック式に対し、今こそ新たな進化を促すべきではないか?

日本人は形から入るもの。私はこの『構想』に名前を付けました。



ELT(Enhanced Locking Tremolo)構想。



そう、『Enhanced=強化された』ロック式トレモロを造り出す、夢のような構想です。

微調整幅の拡大。これは、専属のギターテックを抱えたり、チューニングに合わせて複数本のギターを用意する訳にはいかないアマチュアギター弾きにとっての急務と言えるでしょう。

弦高やオクターブ調整の際のストレスを、大幅に緩和する。それが目的です。




具体的には、どうするか。

ずばり『ストラトキャスター式シンクロナイズド・トレモロへの回帰』を図ってみてはどうでしょうか?

ロック式、特にフロイドローズとそのコピーはブリッジ後端にボルトが延びてます。

このボルトは弦をサドルに固定するためのモノなのですが、コイツを弦の固定ではなくオクターブ調整に使えるよう構造を改めればいいのでは?

そう、シンクロナイズドトレモロのオクターブ調整のネジを延長したような形です。この方が、絶体楽でしょ?

ちなみにアームアップの際にボルトがボディに接触してズレる可能性があるので、ボルトの下にプロテクターとして一枚プレートを設けるのはいかがでしょうか?

そして、弦固定用のネジはサドルにまた新に設けます。絵を描いて上げられれば伝えやすいんですけど、あいにくスマホでそこまでは出来ず…。


あとは、またしてもストラトキャスターのようにサドルにイモネジを二つ設けて各弦ごとの弦高調整を可能にする。

通常のロック式はボルトを締め込むことでサドルをブリッジプレートに強固に固定する形式になっています。こうすることでチューニングのズレを防いでるんですかね?

ただ、この固定のせいで色々と調整がややこしくなってるのは事実なので、これを素直にフェンダー系と同じようにしてしまいます。

ほら、何だかんだでナットとサドルで固定してるし、ズレないかなーって…。もしズレるなら新たな方式を考えます…。


それと、弦を裏通し出来るようにすればそれはそれで便利かもしれませんね。裏通ししてもしっかり固定しちゃえば変わりはしないと思うので、利便性を考えればアリかと。


まああとは、音質の変化。これはそもそも別の製品になるわけだし、仕方ないかと思います。

ただ、『変化』はすれど『劣化』ってことは無いかと。

もちろんそれぞれ音には好みがあるので人によっては嫌な音だと思うかもしれませんが、こればっかりは好みですからね。






つーわけで、昨日の寝る前にふと思い付いた妄想をつらつらと書き綴ってみました。

でも実際問題としてロック式トレモロはめんどくさいって声はいつでも一定数聞かれてるわけで。

これを解決する新たなブリッジが登場すれば、それはそれで素晴らしいかもしれません。

こーゆーの開発して金稼げりゃ苦労しないんですがねぇ…。まあ工作機械も何も無いんで無理ですがwww誰かアイデア買ってくれwww

つーわけで、しょーもない妄想でした。

ノシ