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第39話(下)

ネオメギドvs久留米の攻防は続く。足元に絡みついた蔓がギリギリと締め付ける。
この蔓、切れねーのかよっ!!

久留米は対怪人用銃・マグナムブラストをなんとか取り出し、発砲。
「しつこいなっ!!」

久留米はだんだん焦り始める。月島は市民を避難させてるからまだ来ない。囃と高羽も頑張ってるけど…。


「久留米、今助けるからなーっ!」
囃、一気に怪人にタックルを仕掛けた。パワータイプの囃、力づくで攻める。囃のパワーのおかげで久留米の足元に絡みついた蔓はちぎれた。
囃は久留米をそのまま抱えてダッシュ。


怪人の蔓は再生され、囃と久留米をつけ狙う。

「蔓再生してるよ!」
「ごちゃごちゃうるせーな!久留米、黙ってろ!!」
「…はい」

囃はパワー系だが、足は速い。鶴屋も合流、彼は護符を武器にする。


「鶴屋!起爆札使え!」
「爆破で効くとは思えないけどな」

鶴屋は呑気。戦闘中にも関わらず、マイペースなのを崩さない。
彼は起爆札ではない札を3枚、出すと怪人に向けて投げつける。

札は巨大な氷の塊へと変化。怪人は足止めを喰らった。
「鶴屋、持たせろよ!」
「了解」



一方、本部隊員vsネオメギド。怪人は鼎を見つけるなり、執拗に攻撃。
怪人は蔓を複数展開→鼎を狙う。晴斗と御堂の連携で蔓をぶった切る。


怪人は晴斗をも狙っていた。
「敵のターゲットは2人。晴斗、鼎…気をつけろ!!」
御堂は叫びながら攻撃してる。
「気をつけてるってば!ああもうしつこいっ!!」

晴斗、半ばやけくそ。鼎はブレードを発動させ、ネオメギドに挑むがなかなかうまくいかない。

「なぜ斬れないんだ…!なぜ…?」
「鼎後ろ!!」

彩音が叫ぶ。背後には怪人の姿が。鼎はとっさに避けるが避けきれずに、攻撃を受けてしまう。
鼎は思いっきり突き飛ばされた。痛がる彼女の姿に晴斗は怪人に攻撃するも、いまいち。


鼎は怪人のターゲットにされていた。怪人はじわじわと迫る。
突き飛ばされた衝撃で痛みに呻く鼎。晴斗と御堂は迫る蔓を追い払いながら鼎の元へと向かうも、怪人はなんの躊躇いもなく攻撃を次々仕掛ける。


鼎はなんとか立ち上がり、再び攻撃をするが…。
怪人は鼎に対してパンチとキックを繰り返す。鼎は反撃出来ずに攻撃を受ける。


なぜ…私を狙う?なんで?


御堂はマグナムブラスト2丁を使い、怪人に対して発砲。ある程度は効いてる。だが明らかに倒すまでには至ってない。



双方、ネオメギド相手に苦戦していた。
囃達は鶴屋の活躍により、なんとか持たせているが。

「鶴屋、特殊札を使ってくれ」
鶴屋の護符はいくつか種類がある。囃はそれを把握していた。特殊札は結界を張ることが可能。これで怪人の動きを制限する。

札を投げつけ、結界を展開。鶴屋はマグナムブラストを立て続けに発砲。さらに札から変化させた刀を使い、切りつける。
鶴屋の猛攻は止まらなかった。


囃も野太刀ブレードを使い、怪人に攻撃。結界内のため、多少は優勢になっている。さらには囃はヤクザ蹴りで怪人に蹴りを加える。

鶴屋は炎札を使い、蔓を燃やす。囃はその隙に一気にブレードを叩きつけた。
渾身の一撃は効果的だったらしく、結界内で逃げ場を失った怪人は囃達の反撃に遭う。


鶴屋はさらに仕上げをすることに。

「囃、そろそろこいつにとどめを刺そうか」
「頼むぞ」

鶴屋は起爆札を使い、一気に爆破。1体目のネオメギド、撃破。



本部隊員vsネオメギドも佳境を迎えていた。
鼎は容赦なくやられていた。彩音は鼎を助けようと試みる。

「鼎っ!!」
「彩音…晴斗にこれを渡してくれ」

鼎はブレードを彩音に渡す。彩音は受け取り、鼎の身を案じながら晴斗にブレードを渡す。
鼎は痛みに悶えながらもまだ諦めてはいなかった。晴斗に託すしかない…。

身体が思うように動かない…。


怪人は鼎に向けて蔓を展開させた。御堂は蔓を銃でぶった切り続けてる。


「鼎、もう少し耐えてくれよ…」
「御堂…」

御堂は必死に銃を撃ち続けてる。晴斗はブレードを受け取り、二刀流で一気に斬りかかった。
2つのブレードは同時に特殊発動。鼎のブレードはいつの間にか晴斗のブレードと共鳴していた。

晴斗は一気にネオメギド相手に飛び蹴りを喰らわせ、鼎と怪人から距離を離し→さらに二刀流を最大出力にして怪人を撃破。


御堂達は鼎の元へと駆けつける。鼎はダメージを受けていた。
晴斗は二刀流になると、発動が最大出力が使えることに気づく。鼎さんが俺にブレード託したのって…。


鼎は気を失っていた。彩音は介抱している。
月島が到着、鼎の怪我の具合を見てくれた。

「ひどい…なんでこんなにもやられなくちゃいけないの…?紀柳院さん…打撲だけみたいだけど、このままだと彼女…本当に危ないよ。救急隊は呼んでおきました」
「このままだと鼎…どうなっちゃうの?ここのところ、ずっと容赦ない攻撃受けてるし…。明らかに相手は殺しに来てる」


彩音は泣きそう。


囃達も合流。久留米はボコボコにやられた鼎の姿を見た。なんて痛々しい姿なんだろう。
久留米は月島から鼎が怪人により、容赦ない攻撃を受け気を失ったと聞き、少し反省していた。


紀柳院…なんかごめん。


やがて救急隊が到着、鼎は担架に乗せられ搬送されていた。
以前、鼎が負傷してから期間が短すぎる。

明らかに敵の殺意を感じていた晴斗達であった。



本部・司令室。宇崎は支部から連絡を受けていた。


「鼎がまた負傷!?元老院のやつ、容赦ないな…。小田原司令、どうします?
このままだと鼎の命が危ないですよ」
「北川とも話したんだが、怪我の回復後に本部に戻した方がいいという結論に出た。彼女からしたら安全なのは本部だろう?だから本部隊員は全員戻してもいいぞ」

「やっぱり…そうなりますよね…。鼎は相当傷ついてるに違いない」



支部隣接・組織直属病院。


鼎は怪人による暴行を受け、全身打撲を負っていた。軽傷だが前回よりも怪我の程度はひどい。

北川と彩音は心配していた。支部隊員の人達も心配してる。
久留米は複雑だった。よくわからないけどなんで紀柳院だけ容赦なくやられなくてはいけないのか…。
暁も攻撃を受けていたが、明らかに比が違う。


久留米は許せなかった。元老院を。



数日後。小田原と北川は鼎以外の本部隊員を呼んだ。

「紀柳院についてだが、このままだと命が危ないのはわかっているよな」
「はい」
「そこでお前達に先に言っておくが、紀柳院が退院後に本部に戻って貰いたい」

「本部に戻れってどうしてだよ!?」
御堂は思わず感情的に。

北川は説明した。
「彼女にとって安全な場所は本部だろう?わかってくれないかな」


確かに慣れた本部なら…。鼎からしたら本部は庭のような場所だ。


御堂は返事をした。

「わかりました。俺達、鼎が退院次第本部に戻ります。北川さんはどうするんですか?」
「俺も行くよ、本部にね。長官からの任務、まだ終わってないからさ。俺が受けた任務は紀柳院絡みなんだ。任務はまだまだ終わりそうにない。元老院を倒すまでは君たちと一緒だよ」


北川さんも行くのか。頼もしい。



異空間・元老院。鳶旺(えんおう)は苛立ちを見せていた。

「あの仮面の女…しぶといな…。諦めの悪い女だ。あの少年はますます力が増している…!」


鳶旺は不気味な木から実を5つもいだ。そして優しく実に話しかけた。

「いいか、お前達。元老院を潰そうとする怖い存在がいるんだ。そいつらを倒してくれないかな?」

実はみるみるうちに怪人へと変貌。この様子を陰から見ている者が。
それは鐡だった。幹部達は人間界にいる。


あのジジイ…実をメギドに変化させた!?いや…実がメギドなのか?
あの気味悪い木…前はなかったはず。

何を企んでやがるんだ…。


第39話(上)

謎の怪人が間を空かずに襲撃してきてから約1週間後。調査結果が出た。


「ネオメギド…?なにそれ」

晴斗はぽかーんとしている。小田原と北川が説明している。場所は司令室。
司令室に本部・支部の主要隊員が召集された。


「ネオメギドという怪人は、これまでの中級メギド以上の強さを誇るものらしい。怪人の鞭の残骸を分析したところ、植物系だと判明した」
「植物系?そう言えばあの怪人、やけに刺々しい見た目だったけど。鞭は蔓だったのか」

御堂、妙に納得。


北川が付け加えた。

「ネオメギドのターゲットは紀柳院であることは間違いない。暁、お前も気をつけるんだ。紀柳院と暁の能力は元老院が欲しがっている」
「北川さん、なんで元老院が俺と鼎さんを狙うんだ…?」

「2人の能力(ちから)は強力だ。恐らく…能力を強奪して、ヤバいものでも考えているのかも」
「なおさらヤバいじゃん」


晴斗は気になっていたことを聞いてみた。
「小田原司令・北川さん、なんで俺…鼎さんのブレードが使えたの?逆はないよね」


言われてみれば鼎は晴斗のブレードを使ったことがない。
本来、対怪人用ブレードはその隊員用に作られているため、本人しか使えない仕様になっている。

「紀柳院の鷹稜(たかかど)は能力(ちから)を介して第三者に使えるようになったんだろう。一時的にね。あの時、ブレードは共鳴していたみたいだが」
「第三者にも鼎の鷹稜が使える条件が『共鳴』なのか!?」


御堂、北川に聞き返す。

「過去に紀柳院は本人がいなくてもブレードが勝手に移動して、怪人を倒したことがあっただろ。
どうやら鷹稜には意思があるらしい。共鳴と関係しているかはわからないが…。もしかしたら恒暁(こうぎょう)にも意思はあるのかもね」

俺のブレードにも意思があるらしいって、マジか!?



支部・トレーニングルーム。御堂はある実験をすることに。


「晴斗、鼎。試しに互いのブレードを交換して使ってみろ」
「御堂、どういうことだ」

鼎、御堂に詰め寄る。
「もし、2人のブレードに相互作用があるなら鼎も晴斗のブレードが使えるはず。晴斗は2回、鼎のブレードを使っているあたり…何かある」


2人は互いのブレードを交換、使ってみるがまるっきり斬れない。


「全っ然斬れない!?あの時は斬れたのに!?」

晴斗、「なんで!?」というリアクション。鼎も晴斗のブレードに感触がないことに気づく。


「まるで木刀だな…。斬れないぞ」

鼎は晴斗のブレードを何回も確かめてる。この実験は呆気なく終了。2人は互いのブレードを返した。


御堂はある仮説を立てる。


「びっくりするくらいに何も起きなかったな。どういうことだ?鼎の『共鳴』が関係してんのか?」
「…わからない。私も思ったのだが、能力は常に発現しているわけではない。戦闘中に出やすいが…条件があるようなんだ」

「条件?」
「敵の攻撃無効化・浄化が出た時は強く思っていた時に出ていた。『守りたい』…とか。鷹稜には意思があるらしいから、反応しなかった時もあるが」


鼎の「思いの強さ」が関係してるのか?条件自体は鼎もいまいちわかってないっぽい…。

逆に晴斗の場合は超攻撃的な発動・レイジングスラッシュの力が増してる気がする。なんで力が増しているのかはわかっていないが…。



支部・隊員用休憩所。囃達支部の主要隊員達も気になっていたようで…。


「暁さんと紀柳院さんのブレード、何か関係あるのかなぁ」
月島が呟いた。久留米がしゃしゃり出る。

「あの2人って、顔見知りなんだっけ。紀柳院は名前変えてるけど、彼女が『都筑悠真』なのは本当みたいだねぇ。
あの仮面…引っ掛かってた。私たまたま見ちゃったんだよ。紀柳院の素顔、チラッとだけど。火傷の跡かな…酷かった」
「おい久留米、余計な詮索すんなっ!」


囃、思わず止める。囃は主要隊員達に言った。

「紀柳院の正体が何者であっても『素直に受け入れろ』と司令からお達しが出てる。久留米…少しは口を慎めよ」

「…はーい」
久留米は渋々返事をした。


支部の主要隊員には小田原司令からお達しが出ていた。支部隊員は本部隊員よりも癖が強い隊員がいるせいもある。

まぁ、久留米のことなんだが…。



鼎は自分のブレードを見つめていた。
鷹稜が反応した時…どうだったのか…。

支部のアラートが鳴った。ネオメギド出現。どうやら2体出現した模様。


久留米は最初に飛び出した。
「倒してやらあっ!!」

久留米の戦闘スタイルは荒々しい。囃は制止しようとするが聞いてない。


「バカっ!考えて動け!!」
「んなこと言ったって!私らの立場はどうなんのさ!暁と紀柳院はそんなにも重要なの!?」
「わかんねぇよそんなの!久留米、冷静になれ!」


ネオメギド1体は久留米をターゲットにした。蔓を展開する。


マズイ!!


久留米は呆気なく蔓に捕まってしまう。足元をとられ、思うように動けない。

負けたくない。でも相手には全然効いてない。どうする!?





第39話(下)へ続く。


詳細設定(支部の主要人物1)

自分用メモを兼ねた自己満小説の詳細設定。支部司令を始めとする支部の主要人物編。追加更新少ないかも。



・小田原嘉明(おだわら よしあき)


ゼルフェノア支部司令。見た目は強面・サングラス・髭なので厳つい感じだが、意外と可愛いもの好きという一面もある。
手芸が趣味で、ちくちくぬいぐるみや編みぐるみを作りながら会話することもしばしば。
体格もいいので一見すると怖い。

一人称は「俺」。冷淡な話し方のせいか新人隊員には恐れられているっぽい。
相手のことは名字で呼び捨て。


司令クラスは滅多に戦わないが、彼は場合によっては自ら現場へ赴くことも。
対怪人用の大斧を使う。大斧は柄が長くしなるため、武器の性質を利用してダイナミックに戦うのが特徴。豪快な戦闘スタイルを好む。


ゼルフェノア黎明期から在籍する、数少ない人の1人。ファーストチーム時代からいたため、北川・宇崎・蔦沼とは顔見知り。晴斗の父親の陽一も知ってる。

小田原は宇崎と同期で宇崎は研究者上がりの司令だが、彼は叩き上げの司令。



・囃竜士(はやし りゅうじ)


ゼルフェノア支部在籍。分隊長クラス。
御堂とは同期らしく、制服を着崩してるのは御堂の影響か?高身長で体格がいいのが特徴。見かけによらず細マッチョ。着痩せするタイプ。

一人称は「俺」。口が悪いが、話し方は少しのんびりした感じ。口が悪いのは御堂の影響を受けたため。
「〜なんだわ」「〜なのよ」と、言い回しに少し癖がある。


装備は野太刀型ブレードをメインに使う。通常の対怪人用ブレードよりもリーチが長い日本刀型ブレードなのが特徴。
「斬る」のではなく、「叩きつける」戦闘スタイル。生まれる時代を間違えた感がすごい。戦国時代にいたら間違いなく武功を上げてるような奴。

囃はパワーもあるため、肉弾戦もヤバい。トレーニングに格闘技を入れてるせいか、肉弾戦は格闘多め。


支部のムードメーカー的な存在でもある。
ストイックな面もあるが、波風立てたくない性格。



・月島美乃里(つきしま みのり)


ゼルフェノア支部在籍。温厚な性格。元救護隊員だったことから、任務では主に市民の避難など救護が多め。

一人称は「私」。基本的に敬語が多いが時たまタメ口になる。高羽とは気が合うのか、よく一緒にいる。
相手のことはさん付けがほとんど。たまに呼び捨てになる。


装備はかなり変わっていて、エレキギターとキーボードが合体した楽器型武器がメイン。
楽器型武器は他にもあり、トランペット型・クラリネット型などがある。


彼女は楽器型武器を介して音を可視化・具現化して攻撃。月島曰く、「音撃(おんげき)」というらしい。

可視化した音は巨大なイコライザー・雷・氷・炎などへ変化し、怪人をまとめて倒せるほどの威力がある。強敵の場合は牽制に使うことが多く、攻撃のバリエーションは多彩。


ギターを使った場合とキーボードを使った場合では攻撃の性質が違う。衝撃波もギターの方が上。
演奏法によっても攻撃が変わるため、変幻自在。
管楽器と弦楽器でもまるっきり違う特徴が。

ゼルフェノア隊員の中でも珍しい攻撃スタイルをする人。広範囲攻撃を得意とする。
音を物理的に攻撃出来る稀有な人物。ただし、楽器型武器がないと使えない。

通常の楽器では音撃は不可能。


無題


話題:おはようございます。
昨日の拍手4個ありがとうございます。今日はおかんは通院、親父は午後にコロナワクチン接種しに行くってよ。

最近、THE TIME,あまり見れてない…。シマエナガちゃーん。


昨夜、グレかま見てから寝ましたがトーマスってクリスマス生まれだったんだな。知らなかった…。
機関車トーマスというと「じこはおきるよ」という、有名な曲があったような…。


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