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season2 第4話(下)

翌日。昨夜のこともあり、寝不足気味な鼎といちか。


「ずいぶんとまぁ眠そうだなー」
霧人が2人に声を掛ける。


「あれから全然寝つけなかったっす」
「そのわりにはよく食べるな…」

鼎達4人は食堂で朝食を食べている。寝不足気味のわりにはいちかの食欲は通常通りだった。
鼎はいちかを横目にしながら淡々と器用に食べている。食欲が出ない。


「鼎さん、無理して食べなくてもいいのに…」
「桐谷、気にかけてくれてありがとな」



一方、本部。晴斗と御堂がわちゃわちゃしていた。

「晴斗、鼎達が帰ってくるまで任務に付き合え!」
「御堂さん、全然変わってないよね…。本当は鼎さんのこと、心配なんでしょ?」

御堂、顔が赤くなる。
「うっせーな!」
晴斗は思った。御堂さん、隠しきれてないって…。



一方、ゼノク。鼎は憐鶴(れんかく)からの連絡待ちだが、全然来ない。


…おかしい…。おかしすぎる…。


そんな中、突如ゼノクに張り巡らせている防衛システムが作動。

「きりゅさん!」
「…どうした」
「早くこっち来て!防弾シャッターが次々閉まってるよ!!」

鼎は必死に走るも、彼女の身体はぼろぼろ。思うように走れない。


合流寸前のところで両サイド、防弾シャッターに阻まれてしまう鼎。閉じ込められてしまう。
シャッターの向こう側からいちか達の声が聞こえた。


「きりゅさん!きりゅさん!聞こえる!?」
「聞こえるよ。閉じ込められた…」

霧人の声がした。
「防衛システムは誤作動かもしれない。解除を試みる」
「出来るのか!?」

鼎の声が必死になる。たったひとり、取り残された…。鼎は防弾シャッターをドンドンと叩くがびくともしない。
やがて鼎は堅牢な防弾シャッターを背に、座りこんでしまう。


「きりゅさん…きりゅさんはひとりじゃないよ…」
「いちかに励まされることになるとはな…」

「あれ、きりゅさん泣いてるの?涙声だよ」

「…なんでもない」



ゼノク・司令室。西澤達もこの防衛システム誤作動を解除しようと試みる。


「長官、防衛システムハッキングされてます!」
「解除までにかかるな、こりゃあ…」

「西澤室長取れますか」
霧人から通信。
「渋谷、どうした」
「紀柳院が防弾シャッターに阻まれて閉じ込められた。解除出来ないか!?」

「紀柳院以外は全員無事か!?」
「無事です。紀柳院には時任が必死に声を掛けています。彼女を孤独にしたくありませんからね」
「渋谷。防衛システムはハッキングされている。こっちも必死に解除してるが時間がかかりそうだ…」


「ハッキング!?」

「渋谷も端末から解除を試みてるのか」
「タブレットから何度か挑戦してますが」


司令室では鼎が閉じ込められた場所をモニターで確認。


「長官、この場所…地下と近いんでは?」
「地下か…」
「地下に紀柳院を誘導して、別ルートから地上へ出れませんかね?」


蔦沼、しばしの沈黙。

彼女は応じてくれるだろうか…。今は緊急事態だ…。


その頃の鼎。いちかの掛け声も虚しく、鼎はこれまで以上にない孤独感に苛まれる。


私はこのままここで終わるのだろうか…。


「きりゅさん、今しぶやん達が解除してるから!時間かかるって言ってたから諦めちゃダメだよ!!
それに司令室から連絡あって、防衛システムハッキングされたって…」

「ハッキング…」



司令室から地下にいる憐鶴に蔦沼から連絡が入った。


「憐鶴、緊急事態だ。防衛システムがハッキングされた。
地上では紀柳院が防弾シャッターに阻まれ、閉じ込められた。君しか行ける人間はいない」
「長官、私に彼女を助けろと?」

「解除まで時間がかかるんだよ。紀柳院のこと、聞いているだろ。彼女の身体はぼろぼろで持久戦に向いてない。
体力が持たないかもしれないんだ…。助けて欲しい」

「…わかりました」


憐鶴、動く。



鼎はかれこれ2時間以上閉じ込められていた。防弾シャッターの関係上、空調が意味を成さない。
鼎はひとりだからと仮面を外していた。


このまま同じような状況が続けば体力は持たないかもしれない…。
だから一旦、仮面を外したわけで。空調が意味を成さないから息苦しいのもあった。


鼎は再び仮面を着ける。孤独だ。
いちかは必死に声を掛ける。


「きりゅさんまだ諦めないで!」
「いちか…体力持つか怪しくなってきた…」

「…え?」
「並みの人間より体力がないんだよ。この身体のせいでな…」
「早く助けないと!きりゅさんリタイアしちゃダメ!!しぶやんまだ!?」

「まだだって!!」


防弾シャッターの向こう側では、激しいやり取りが聞こえた。
鼎の体力が持たないかもしれない。憐鶴はあるルートを使い、閉じ込められた場所へと向かう。



そして。


「助けに来ました」
「れ…憐鶴!?どこから出てきた!?」
鼎、突然現れた憐鶴にビビる。

「緊急事態なので、長官からあなたを助けろと言われたのです」


地下には独自のルートがあるのか!?じゃないと来れないだろ…。


「無理しないで下さい。体力…持つのか怪しいのでしょう?
これを飲んで下さい。飲むゼリーです。一時しのぎにはなるでしょう」

憐鶴は素っ気なく渡した。鼎は限界近かったのか、受けとるなり仮面をずらして飲んでいる。


「大丈夫ですか」
「さっきよりはだいぶ良くなったよ」

「では脱出します。こちらへ」
憐鶴はある場所へと誘導する。それは彼女しか知らない独自のルートだった。



司令室の蔦沼からいちか達へ通信が入る。


「憐鶴を向かわせたから、紀柳院は助かるから安心して」
「れ…憐鶴が!?」

「彼女しか知らないルートを使って脱出させてるよ。君たちは心配しなくていいからさ」


「長官、憐鶴って一体何者なんですか!?独自のルートって何!?」
霧人が慌てる。

「それは秘密」


秘密って…。



そんなこんなで憐鶴は、鼎をいちか達がいる場所へと誘導した。
憐鶴は戻ろうとする。

「待って!」
いちかが止めた。
「あの…きりゅさん助けてくれてありがとう」
「今回は緊急事態なので来ただけです」


憐鶴は地下へと戻ってしまった。



それからしばらくして。ハッキングされた、ゼノク防衛システムはようやく解除された。


鼎はいちか達に再会した時、思わずいちかを抱きしめた。彼女は相当不安だったようだ…。

「き、きりゅさん…苦しいよ」
「わ、悪い。独りが嫌だったんだよ…!だから…」

「きりゅさん、ぎゅーしていいよ。仲間でしょ?寂しかったんだね」
「閉じ込められた時、ずっと寂しくて…孤独で…。お前の声がなかったら私は壊れていた…」

「憐鶴さん…本当は悪い人じゃないかもしれないって思ったっす」
「憐鶴はなぜルートを知っていたんだ…。それに明らかに両サイド防弾シャッターで塞がれていた通路からいきなり出てきたのが気になる」



4人はなんとか本部へと帰ることが出来たが、憐鶴の謎が増えた。
防衛システムハッキングの謎もある。

一体何者がゼノクをハッキングしたんだ!?


無題

話題:おはようございます。
昨日の拍手6個ありがとうございます。なんか昨夜はつまんなくて。一応特撮カテゴリーにしときます。微妙すぎますが。



昨日の午後のラジオ番組でスカプリOPがしれっと流れた気がするんだが、気のせいか?
プリキュア感なさすぎてわからん…。歌詞に「プリキュア」って入ってないよね、スカプリ主題歌。たぶん。


デパプリで男子が変身したから(プリキュアではないが)、そろそろ正式に男子キュアが来てもおかしくないような…。下地は揃っているよね。
ハグプリで1話限りで男子キュアって出たっけ。

スーパー戦隊で男ピンクが出たんだから、男子キュアが来てもおかしくないんだよなー。デパプリでプリキュアではないにしろ、正式に男戦士が出たのは大きい。
スーパー戦隊では女グリーンが先でしたか。あれも段階踏んでたな。ゲキレンのメレから来てキュウレンで女グリーン。

男ピンク、ジュウオウのジュウオウヒューマンという前例がいたな…。真利夫おじさんがやってたやつ。
ネタ的なシーンだったけど、話題になってたよね。



よくよく考えたらセーラームーンって、時代を先取りしてたよね…。すごいわセラムン。
セーラースターズで追加戦士3人、男子が変身してませんでしたっけ?セラムンはアニメ版ばかり観てたな。原作も見てましたが、追いかけてたのはアニメの方。


仮面ライダーリバイスのあのカラーリングもリバイとバイスはピンクなんだよなぁ…。ピンクのイメージ捨てる的な意味だっけ?
本編ではリバイスシステムがなぜに、ピンクの恐竜なのかの理由に説得力がめちゃめちゃあったからすごいわ…。

動いてるの慣れたら馴染んだけど。もはや恒例。
ライダーは動いてるのに慣れたらわりと馴染むってか、何が出ても驚かなくなった。


ピンクじゃないけど、先輩ライダーにディケイドいるじゃん…。ディケイドはマゼンタか。
エグゼイドはピンク認識でいいんだろうか…。はっきりとピンクですと言ってたのはリバイスですな。

女レッドはシンケンの姫レッドがいましたね〜。ニンニンでは親子3代レッドが出てたけど、和風戦隊は斬新な設定入りがち?
ドンブラは設定が斬新すぎて、カオスの塊と化してるがな…。


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