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season2 第10話・最終回(2)

本部・休憩所――

御堂は休憩所でコーヒーブレイク中。そこに彩音といちかがやってきた。


「会場になる店の下見は終わったのか?」

御堂はだるそうに聞く。いちかは元気いっぱいに答えた。
「たいちょー、パーチー会場はあっさり決まりましたよん♪条件に合う店が見つかったんす」
「リーズナブルでカジュアルなとこだぞ、わかってんのか?当日飛び入り参加もあり得るから店は広い方がいいぞ」

すかさず彩音がフォローした。
「御堂さん、そこは大丈夫。下見しにいちかと一緒に街をうろうろしていたらたまたま藤代さんと出くわして、いいとこ教えて貰ったんだ。条件に合うお店、もう予約しといたよ」


「藤代ォ!?あいつゼノクから帰ってきたのかよ!?」

御堂、珍しく慌てる。「藤代」とは御堂とは顔見知りの喫茶店のマスター。
以前、怪人の襲撃に遭い店の一部を破壊されたことがある。ちなみに本名は藤代凌(しのぐ)。

鼎と似たような白いベネチアンマスクに眼鏡という異様で独特の出で立ちをしているが、これは数年前に怪人に襲撃された傷痕を隠すために仮面をしているからなんか複雑。
ちなみに藤代の淹れたコーヒーは定評がある。しばらく彼はゼノクで治療を受けていたため、喫茶店は休業していた模様。


「藤代のやつ、あの仮面に眼鏡姿だったのか!?」
「うん。だいぶ顔の傷痕は目立たなくなってるみたいだけどまだ抵抗があるんだって。
鼎にあの時会ったことで気にしなくなったみたいだよ。個性として受け入れてる。あ、藤代さん近々お店再開するって聞いたよ。だから『お店再開したら和希に来て欲しい』って」
「行くに決まってんだろうが…」


御堂、そう言ったものの複雑。藤代がゼノクから戻ってきたのは嬉しいが、まだあの仮面は外せないのか…。
鼎もそうだもんな。簡単には外せない。怪人襲撃で負った傷は心の傷も深い。


鼎も人前で何度か素顔になろうと試みたことはあるが、ことごとく失敗している。
御堂や彩音達、仲間は「無理して仮面を外す必要なんてない」と彼女をなだめ、落ち着かせた。

紀柳院鼎はようやくこの姿を「個性」として受け入れられるようになった。あの事件から10年以上経つが、彼女からしたらこの姿を受け入れられるかも「戦い」だったわけで。
真の平和が戻ったことにより、鼎はようやく自分と向き合う時間が出来たんだ。



休憩所に鼎が来た。

「和希、明日休みなんだろ」

「どうしたんだ」
「明日、お前の家に行っていいか?和希は私の部屋にたまに来ていたが、逆はまだないだろ」


おいおい急にもほどがあるだろ!?鼎が家に来る!?
おうちデートって感じではなさそうだが、たぶん鼎は俺の家に行きたいだけかもしれない…。


「何か都合悪いのか?」
「い、いや何もありません…」


ヤバい!部屋片付けねーとやべーぞおい!!
御堂、別な意味で焦る。焦ったせいでなぜか敬語になった。


いちかは察した。あんなに焦っている隊長、初めて見た。しかもプライベートのことで。きりゅさんは至っていつも通りだけど。

鼎がああ言ったってことは明日は鼎も休みなのか?…まぁそうなるよな。
今は平和になったせいか、組織のシフトもかなりゆるい。



ゼノクではいちかの兄・眞(まこと)に変化が。眞は西澤からある部屋に呼ばれていた。


「回復も順調だし、ゼノクそろそろ出たいだろ?」
「まぁ…出たいですね。妹と最近会ってないし…」

「あと1週間、経過観察して異変がなかったら治療終了だよ。君はゼノクを出れる。ここを出るのは自由だよ。
…あ、でもここに数年いた人間は出戻りすることも多いからなぁ。ゼノクは隔離されてるような施設なせいか、居場所がない元患者が出戻りするわけ。
場合によっては能力を買われてゼノク職員や隊員になる人もいる」


嬉しいけどなんだか複雑だ…。数年前に怪人襲撃に遭って以降、ゼノクでずっと後遺症治療をしてきた。ここで友達も出来たせいか、なんだか複雑。


眞は東館に戻ってきた。そこには眞の友人の七美の姿が。

七美は重度の後遺症なせいか、全身タイツのようなゼノクスーツ姿で顔が一切見えない。彼女はピンク色のゼノクスーツをよく着ている。スーツの上から服を着ている状態。
彼女は女性らしくありたいせいか、ウィッグを着けていて見た目は動くマネキンのよう。


「まこっちゃん、ゼノク出れそうなの?」
「うん、まぁね。経過観察次第だって。俺はまだ決めてないけどさ…」

「まこっちゃんが出たら親しいの、私ひとりになっちゃうじゃん…。凌はお店再開したいからあっさり出たけど、私はまだ治療かかりそうなんだ…」

顔は顔全体を覆うマスクで見えないが、明らかにしゅんとしている。
「まだ決めたわけじゃないし、西澤室長の話だとここ…元患者がゼノク職員や隊員になってる人もいるって聞いたから希望はあるよ。
その道があるならいちかと繋がれるからね」
「妹ちゃんとしばらく会えてないんだもんなー…眞は」

「いちかは相変わらず元気だよ。最近会えてないけどしょっちゅうラインしてくるし、たまに電話もくれる」
「いい妹ちゃんじゃんか」


眞、ゼノクを出るか迷っている。



ゼノク・司令室では蔦沼と南がある資料を見ていた。それは鼎に関するもの。


「紀柳院、司令候補にして正解だったかもね。時々冷静さを失ってるのが引っ掛かるけど」
「彼女を候補にしたのは宇崎司令ですよね。本当は。
いずれは宇崎が研究に没頭したいからって、補佐に抜擢したと知ったら…紀柳院、怒るんじゃないでしょうか」

「以前に比べて紀柳院はだいぶ落ち着いてるだろうよ。そりゃあ、組織に入った当初は色々あったけどさ〜」
「拒絶反応凄かったですからねぇ。御堂と駒澤がいなかったらかなりヤバかったですよ」

「僕たちはその司令候補をサポートしてやらないとね」



翌日。鼎は初めて御堂の家へ。そこは明るい雰囲気のシェアハウス。日本家屋風の和洋折衷の家だ。
私服の上から司令用のコートを羽織っているのが気になったが…。


「ホントに来たのかよ!?…てか、鼎…なんでそのコート着てるの?司令用じゃん」
「まだ少し肌寒いだろうが」
「何も司令用を着てこなくても…。お前が司令みたいになってんぞ」

「まぁ開き直ったからな。色々と」


開き直ったのかよ!?


御堂は鼎を家に入れた。御堂の家はシェアハウス。

「和希、シェアハウスなんだな。意外だ…」
「部屋来るか?」


御堂は鼎を部屋に案内する。その前に共同スペースを案内。
「ここが共同スペース。このシェアハウスの住人は皆優しいぞ。癖は強いけどな」

共同スペースはリビングのような広い部屋と和室があった。側にはキッチンもある。


キッチンには料理上手の住人、逢坂が。

「和希〜、その人が紀柳院司令補佐?」
「そうだよ」
「今日の晩飯は味噌カレーだよ〜。キーマカレー風にすっから楽しみにしてちょ」


逢坂は気さくな男性。独創的な料理をよく作るが、住人には好評らしい。

「和希の彼女、あの仮面の司令補佐とはなぁー」
「うるせーからかうな!」


御堂、少し顔を赤くしながら部屋へ鼎を連れていく。


御堂の部屋。彼の部屋は洋室でユニットバス付き。部屋は片付いていた。

「ここが和希の部屋なんだ…」
「このシェアハウス、縁側と中庭あっていいだろ?和洋折衷なところが気に入っててさ」

「見た目は日本家屋だもんな、このシェアハウス…。部屋は洋室なんだ」
「住人の部屋は全部洋室だぞ」

鼎はなんとなくベッドの上に座る。
「さらっとベッドの上に座るなよ。こっちに来いって。お前が好きなスイーツ買ってきたから食うか?」
「食べる」

「よし、ちょっと待ってろ。今飲み物とスイーツ出すからな〜」
御堂は冷蔵庫からケーキが入った箱を出した。飲み物はペットボトルの紅茶をグラスに注いだもの。


鼎はケーキの箱を見て嬉しそう。なぜならその箱は鼎がたまに買うお菓子屋さんのものだったから。

「わざわざ買ってきてくれたのか?」
鼎の声が嬉しそう。
「…ま、食おうぜ。好きなの選んで。テキトーに4種類買ってきたから2個ずつな」

「ありがとう」


このシェアハウスの住人の部屋は全て洋室だが、御堂の部屋のガラス戸は縁側に面している。
逢坂ともうひとりの住人は縁側に面しているガラス戸から覗き見していた。

御堂は気づき、ガラス戸を開ける。
「逢坂!稲本!何覗き見してんじゃー」
住人2人はおずおずと出てきた。

「ごめんなしゃい…」
逢坂、しょんぼり。
「御堂、悪気はなかったんだ!許せ!」
稲本は必死に弁解してる。


鼎はふふっと笑った。

「和希、このシェアハウスは楽しそうだな。いつもこんな感じなのか?」
「大学生とか若者ばかりだからこんな感じだよ。最年長がそこの逢坂ね」


住人を呼び捨てで呼んでるあたり、相当仲がいい雰囲気。
アットホームすぎるシェアハウス。


「稲ちゃん戻ろうか…。2人の邪魔しちゃったみたいだからな」
「そうだね」


2人は縁側から行ったようだ。鼎はツボにハマったらしく、肩が震えてる。


「鼎、どうしたのよ…」

「悪い悪い。ツボにハマってしまったようだ。ケーキ食べるか。
さすがに住人達には素顔は見られたくないからな。和希、ガードしろ。縁側から覗かれるのは勘弁だ」
「へいへい」

御堂はガラス戸にカーテンをかけた。まだ昼間なのでレースカーテン。


鼎はようやく仮面を外した。御堂は鼎の顔を見る。以前よりは火傷の跡、まあまあ目立たなくなったようには見えるが。


「美味いか?」
「美味しい」


「お前の顔の大火傷の跡、前よりは目立たなくなったように見えるけど」
「馬鹿言え。いずれは人前で素顔になりたいが、抵抗はまだまだあるしこの仮面生活からは逃れられないよ。和希はそれでも私を選んだ」

「4年前だよな…初めに鼎と会ったのは。そろそろ5年になるのか。任命式の時期、迫ってきてるだろ。
パーティー終わったら、任命式の準備をするはず。今年は鼎も任命式に参加だな。だってお前…『司令補佐』だろ?俺も出るがな。『隊長』は出ないとならんのよ」

「そうなんだ…」


2人の緩やかな時間は過ぎていく。やがて鼎が帰る時間帯に。
なぜかシェアハウス住人の逢坂と稲本が鼎を見送ってくれた。他の住人の樋口と中垣も鼎をチラ見してる。


御堂は少し照れながら鼎を車に乗せた。

「樋口と中垣も悪いやつじゃねーから。寮まで送ってくよ。
司令補佐がいきなり来たら見たいのは当然だろうが。一般市民からしたら、なかなか間近で見れない存在だから」
「そうだね。…今日はありがとな」

「いいんだよ」



御堂が運転する車は鼎が住む寮へ向かう。気づいたら日が暮れかけていた。いつの間にか長居してしまったらしい。

和希の意外な一面が見れたのは嬉しかった。あのシェアハウスの住人達、家族みたいだ。
中垣は女性のようだが。あのシェアハウスの住人、癖が強いってどういうことだろう。逢坂と稲本は確かに癖強いが。


season2 第10話・最終回(1)

絶鬼に勝利してから数日後。ゼルフェノア宇宙局・航空部隊及び基地・海上基地では怪人が本当に出現しなくなったのか監視。

宇宙局司令・鴻(おおとり)から偵察衛星で怪人の姿は見受けられないと報告が入る。これは日本、いや世界に怪人が出現しなくなったことを意味していた。



本部。司令の宇崎はようやく真の平和が訪れたと安堵していた。終わったんだ…。これで数日前に言っていた「宴」が開催出来る。


「鼎、憐鶴(れんかく)は?」

司令室でなんとなく彼女に聞いてみた。


「憐鶴なら協力者2人と一緒に『後始末』という名の戦後処理しに異空間に行ったぞ。ここの地下から」

「異空間!?後始末って異空間ですんのかあいつら…。あいつらがいなかったら勝てなかっただろ。
戦勝パーティーに憐鶴達3人を誘おうとしたんだが」


「それ、いつやるんだ?」

「早くて3日後あたりだよ。5日後になるかもな。参加したいやつは自由に参加するスタイルね。ラフな感じでやるよ。北川と陽一は来るの確定してる。
…あ、場所は本部じゃないからな〜」


浮かれてるな、室長…。


そこに御堂が入ってきた。

「平和になったのはいいが、変な感じがする…。鼎、調子はどうなんだよ」
「一時的に悪かったが、加賀屋敷に診てもらったが生活に支障はないって。あの時の発作はさほど影響なかったみたいだ」


内心、「良かった…」と安堵する御堂。鼎の発作は今後も出る可能性はあるので油断出来ないのが実情。命に別状ないとはいえ、ヒヤヒヤする。

鼎の話し方、戦いが終わったせいか少しだけ砕けた感じになってる。


「和希、彩音やいちか達はどこ行ったんだ?」
「彩音といちかはパーティーの場所決めに店、下見してる。あいつら本気だからヤバいぞ」


食いしん坊のいちかに店の下見は危険なんじゃあないかなぁ…。


「彩音がいるから大丈夫だろ。ここは隊員の平均年齢若いから、リーズナブルでカジュアルな場所にせぇよとは先に言っといたけどな」
「和希…当日、隣に座ってくれないか」

鼎の声が僅かに上擦った。少し緊張気味。
彼女は顔の大火傷の跡を隠すために白いベネチアンマスクを着けてるが、普段よりも声がなんか違う。緊張してるのか…?


「当たり前だろうが。側にいてやるから」
御堂はぶっきらぼうに返すが声は優しい。



異空間。憐鶴達3人・執行人と協力者2人は後始末しに来ていた。
憐鶴は任務中なので黒い制服のフードを被り、黒いベネチアンマスクを着けている。仮面の左側には控えめに装飾がある。

協力者の苗代と赤羽は黒い制服を着てるだけだ。黒衣の時点で執行人の関係者だとわかるわけで。


「憐鶴さん、戦後処理ってここでやるんですか!?」
苗代、少しびくびくしてる。赤羽は動じてない。

「異空間にはまだ絶鬼の残党がいるからね。一気に誘き寄せて一網打尽にしますよ」


急に言い方が冷たくなった。憐鶴さんは本気モードになったんだ。
なぜなら既に手には対怪人用鉈・九十九(つくも)があったから。


苗代は銃を手にした。
「誘き寄せるってどうやって!?」
「九十九の稲妻を使うんですよ。発動させますので、苗代と赤羽は少し離れてて下さいね」


憐鶴は九十九をいきなり上空にぶん投げた。
「発動!」

ある程度飛び、なだらかに落下する九十九はバチバチと帯電している。地面に突き刺さる直前、ものすごい衝撃波が起きる。それと同時に雷鳴が轟いた。
地面に突き刺さった九十九が避雷針となる。ものすごい雷が落ちた。憐鶴は何事もないよう地面からに九十九を引き抜く。


痛くないのか?苗代と赤羽は憐鶴の予想外の行動にハラハラしていた。

憐鶴さんいくら手袋してるからって、ちょっと無謀すぎじゃあないですか!?感電してない…。


雷落ちたよね!?その鉈…。


さっきの雷鳴に触発されたのか、残党の怪人が集まり始めた。数は少ないが、あの戦闘員まだ残ってたのかよ…。


「苗代・赤羽、存分に暴れて!残党は戦闘員クラスだけですから」
「よっしゃあ!!腕が鳴るぜ!」

肉弾戦が得意な赤羽は早速怪人相手にプロレス技をかけている。苗代は近くに赤羽がいることを考慮して、銃から鎖鎌に持ち替えた。


飛び道具の扱いに長けている苗代は、投げる・撃てる・射るものなら得意。
鎖鎌を巧みに操り、次々怪人を撃破する苗代。赤羽は今度はパンチとキックで戦闘中。


憐鶴は様子見していた。
「残党はまだ来るようですか…ならば」

彼女は鉈を構えた。
「苗代・赤羽、私が一網打尽しますからバリアお願い」
「了解!」


苗代は携帯用バリア発生装置を起動。集まってきた残党の怪人達をバリア内に閉じ込めてしまう。

3人はバリアの外にいる。


「れ…憐鶴さん、これどうするんですか…」
赤羽がびくびくしながら聞いた。

「一気に潰しますよ。容赦しませんから」


敬語なだけに余計に恐怖が増してる憐鶴。黒い仮面姿で話しているのもあるのだが。これが執行人たる所以の行動か…!


憐鶴は一気に九十九から雷を放出させ、バリア内の残党を一気に殲滅させた。辺りは眩い光と轟音。
しばらくすると残党は木っ端微塵に殲滅されていた。


苗代はバリアを解除。

「後始末、終了?」
赤羽はきょとんとしている。苗代は「え?もう終わり?」…というリアクション。

「終わりましたよ。ほら、帰りますよ」


憐鶴は異空間を出るまで仮面を外そうとはしなかった。彼女からしたら異空間の外に戻れば任務完了という、認識。



3人はやがて本部に戻ってきた。憐鶴は仮面を外し、フードを脱ぐ。

御堂と鼎は3人と鉢合わせ。


「憐鶴…終わったのか?『後始末』」
「終わりましたよ。これでこの件は終了です」

「お前ら3人は来るのか?(戦勝)パーティー。3日後か5日後にやるってしつちょ…司令が言ってるぞ」
御堂はさりげなく聞いた。

「まだ考え中ですかね」
憐鶴、少し困ったような返答。

「勝利の立役者が来ないと変だろうが。北川と陽一は来るの確定してるぞ。晴斗も来るだろうな。
憐鶴の活躍がなければ勝てない相手だった…」


「紀柳院さんは行くんですか」
「和希と一緒に行くよ」
「仲いいんですね」

「お前も苗代と赤羽という仲間がいるだろうが。執行人関係には私達は首突っ込まないから心配するな」
「気づかいありがとうございます」
「任務に支障が出たら困るんだろ」

「かなり困りますね〜」


あれ?憐鶴…少しだけ言い方が柔和してるな。



司令室。


「え!?じゃあ憐鶴達3人も参加するのか!?鼎、マジ?」
宇崎、驚きを見せる。

「今回『は』参加すると聞いたよ。憐鶴は私と話がしたいらしいし」


あぁ、そういうことね。憐鶴は鼎と話をしたいんだな。
しかし、よく「白」の仮面の司令補佐と「黒」の仮面の執行人が協力するなんてなー…。憐鶴は一時的に「表の人間」として動いてくれた。

あの警戒心の強い憐鶴と打ち解けた鼎、一体なんなんだ…。あの約1週間に距離を縮めたみたいだが。



ゼノクでは蔦沼の損傷した右腕の義手を西澤に交換して貰っていた。


「西澤、やっぱり修理じゃ効かなかったのか」
蔦沼はちらっと新しい右腕の義手を見る。

「そりゃあんだけ絶鬼の火炎浴びたら使えないですって!むしろ生身はほとんどダメージないって逆にすごくないですか…。右腕、生身の方は軽い火傷してますけどね。
左腕の義手はノーダメージか…」
「左腕ノーダメ…わざとああしたのかねぇ。絶鬼のやつ。まぁ、倒したからどうでもいいか。終わり良ければって言うじゃない」


なんか開き直ってるよ!?


蔦沼は秘書兼用心棒の南に聞いた。

「怪人は本当に出現していないんだね」
「はい。宇宙局・航空部隊及び基地・海上基地に監視させてますが、偵察衛星やドローンでも未確認だと次々報告が上がってます」
「うちのゼノク・支部・本部でも注視してるけど、やっぱり怪人はきれいさっぱり出なくなったみたいだね。憐鶴のおかげでもあるんだが」

「憐鶴が?」
西澤、半信半疑。

「彼女達執行人達が異空間で後始末したおかげで、人間界には残党が物理的に行けなくなったようだね。
さすが憐鶴〜。僕が水面下で鍛えただけあるわ」


蔦沼、自画自賛。


「憐鶴は今後も『執行人』続けるんですかねぇ…」
「西澤、それは彼女の自由だから。
…ま、今回の件で彼女は仲間が近くにいたってようやくわかったみたいだね。良かった良かった」

「仲間って…あの苗代と赤羽のことですか!?」
「あの2人、かれこれ憐鶴とは付き合い長いからもう完全に仲間じゃないか」
「協力者から仲間になるとか…。仲間ってか、同志?」

「どっちでもいいじゃないか」


なんか雑なこと言ってるよ、この人…。


「あ、そうだ。紀柳院のことなんだけど」
「…どうかしましたか?」

「やっぱりパーティー当日に言うことにしようかね〜。前日かその後でもいいんだけど」


なんだよ勿体ぶって。長官はよく焦らす。焦らしプレイか!
西澤はもやもやしていた。


寒い


話題:おはようございます。
昨日の拍手9個ありがとうございます。今朝は寒いです。昨日よか気温低いかもな〜。部屋がなかなか暖まらないよ。



松本零士さんが亡くなったことがまだ信じられん…。「え…?えぇ!?」って感じで。ラジオニュースで聞いた時は「!?」だった。
宇宙戦艦ヤマトと銀河鉄道999、再放送(再々放送?)だったかで観ていたせいか馴染みありすぎて。

馴染み深いのは主題歌やEDですね。あのBGMも有名ですよね。ヤマトのあれ。
ゴダイゴの999劇場版主題歌は有名すぎるくらいに有名ですが、TV版主題歌もいいんだよ〜。ささきいさおの「銀河鉄道999」もいい曲だから。歌詞がしみるんだよ。

カラオケ(ヒトカラ)でもよく歌っていたアニソンの中にゴダイゴの銀河鉄道999がしょっちゅう入ってた…。カラオケ映像のアニメのやつ見てやっぱ999いいよな〜となってた自分がいる。


マニアックかもしれないですが通称「松本メーター」好きでした。…というか好きなんだわ。あれ見てわくわくしてたもん。計器がめちゃくちゃ並んでいるあれね。
ヤマトでよく松本メーター出ていたせいか、その影響でああいうメカとかSFも好きになったのかなーと。知らず知らずのうちに刷り込まれたかもしれない。


999は車掌さんとメーテル好きですね〜。
昔、NHKの何かの番組のナビゲーターが999の車掌さんじゃなかったか?CGの車掌さん。
あの番組、宇宙に関する番組だったっけ?うろ覚えだけども車掌さん目当てで好きで観ていたな〜。番組名が思い出せない。確かNHK総合。

NHKのアーカイブにありそうなんだが。30分番組だった気がする。今のダーウィン枠でやってたような気がすんな〜。



寒さのせいか眠りが浅かったです。寝つけなくて。
自己満小説season2最終回、どう終わらせようか迷い中。予定通り10話で終われるのはいいが、最終回は後日談になるね。うん。

season2の実質的な主人公は鼎さんと憐鶴(れんかく)なんで、最終回では憐鶴のその後も書くだろうと…。鼎との繋がりはどうすんのかとか、後始末って何?とかね。
バッドエンドにはしないつもりだ。ラスボス倒して後味悪いの、なんか嫌だもんな〜。

後日談なんで、本部のいつものメンバーのその後も出すぞ。戦闘パートは憐鶴の「後始末」のとこだけかなと。さらっと出す程度にしたい。
本部司令の宇崎か、長官の蔦沼あたりから重大発表なんとなくありそう。


今更すぎますが


話題:ひとりごと
フリーページ追加しました。ニチアサ感想やドラマ感想、ナチュラルにネタバレ書いてあるのに注意事項すら書いてませんでした。自分、アホかな。

ついでに自己満小説と創作設定カテゴリーの注意も書いといた。稚拙な文章なんで要注意ってことで。



そもそもブログを長いことやってて、なぜに今の今までフリーページを書かなかったのか!?


連ドラの感想書き出したのは明らかに日曜劇場のGet Ready!と大病院占拠のせいですね。
ゲトレはライダー俳優(日向亘くん)目当てで観たら見事にハマってしもうた。どうしてくれる!こりゃあ最終回まで見届けるしかないですわ。

夜ドラ・ヒロシ戦記、面白いんだがー。じわじわ系の恋愛ドラマ風SFドラマだ。艦長のアケミを応援して見てしまうよ。



次の日曜劇場、福山雅治と大泉洋のバディもののオリジナル刑事ドラマみたいですが…観ないな、たぶん。

春ドラマの情報がちらほら出てきてますが、キャスト次第なところはある。ライダー俳優はチェックしてしまいますが。


大病院占拠にもしれっとライダー俳優出てますし〜。
稲葉くんが出とるやないかい!マッハ出てる!


平成ライダームック本の歴代平成ライダーのキャスト一覧見たら、高杉真宙って仮面ライダー鎧武に出ていたのか…。
ちょいちょいドラマに出てるから気になってはいましたが、鎧武だったんか。

ごめん、鎧武観てない。


工藤美桜もちょいちょい見るようになりましたが、仮面ライダーゴーストのカノンだった。マジか。気づかないよ。
アラン様がブレイクしたゴースト…。



そこらへん考えたら、フォーゼ・ドライブ・ビルド組って売れっ子ばかりになってんの、かなりヤバい…。


フォーゼとビルドは1号2号ライダーどちらも売れっ子…。
ドライブはメディックも来るのは予想外だったけど、マジレンでホラン千秋が売れたパターンもあるから悪役からヒットってわりかしあり?

マジレン観てないが。主題歌は好きですよ〜。


令和ライダーに関するムック本持ってないのが非常に悔やまれる。キャスト一覧見れないじゃん…。
リバイスだけは放送中に番組詳細画面でキャストの名前を写真に収めたけどね。どんだけリバイスにハマっていたんだ。



ラブちゃんの声優さんと真澄の声優さん、もっと出てくれ!意外と名前見ないような気が…。

ダディの声優さん、ベテランっぽいしイケボだから映画の吹き替えで聴きそうな声だよなぁ…。ダディマジ、イケボ。真澄がいいやつすぎて…あぁ。


リバイスでどんだけ泣いたかわからない。神回多すぎて。金があったら円盤買ってますって。映画の円盤でもいいぞ。
リバイスグッズあるからまぁ満足してるけどね。ベルトがあるのは大きいな〜。



仮面ライダーダブルのシュラウドの声がメーテルだと知った時の衝撃は今でも忘れられない。

ダディの声優さん、明らかにベテランですよね?
有名なキャラとかあるのかな…。リサーチ不足ってか、ガラケーだから調べられねぇっっっ!なんか悔しいっ!敗北感半端ねぇ!!


藤真秀さんだよね、真澄の中の人。アクターさんじゃなくて声優さんの方。
真澄はスーアクさんが演じたんだろうなぁ。シュラウドもスーツアクトレスさんが演じてたんだっけ。

確か…宮澤さんじゃなかったか?シュラウドのガチの中の人。
今やライダーには欠かせないスーツアクトレスさんになってんの、すごい。


宮澤さん、ギーツではナーゴだよね。リバイスではジャンヌでしたな。


ギーツのスーアクさん見てると世代交代してんなってしみじみ思う。ギーツからして若手かな?
タイクーンとバッファは見慣れた名前だったような。

タイクーンが永徳さんだっけ。リバイスではバイスやってたっけ。


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