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第4・第5の祭具と本名

話題:今日見た夢
変にリアルだった。一昨日見た夢、島根編?の続きで。


島根の任務から本部に帰還した晴斗・鼎・桐谷の3人。
本部・支部では第4・第5の祭具が見つかったということで→本部からは彩音と空操が北海道に祭具破壊の任務に派遣されていると知る。
支部では宮崎にある祭具の破壊任務に応じていた。

北海道の祭具はランクA、宮崎の祭具はランクB。1日2日あれば破壊出来る。


室長の宇崎は晴斗と鼎を研究室に呼び出した。
「Sランク祭具の話だが、残り2つある。君たちふたりの力なしでは破壊は不可能だ。残りのSランクは鏡よりも強力だと推測している」
「俺達ふたりがいないと不可能なの!?」
「特に晴斗の力は強力だ。鼎の覚醒強化すらも凌駕している。力が凄まじすぎて鼎の仮面が割れたと聞いたからね」
鼎は黙っている。しばらくしてから口を開いた。
「…対の刀が必要ということか……」

晴斗は研究室を出た。鼎はまだ研究室にいる。
「鼎〜。例の割れた仮面、見せてくれないか?」
「少し補修してますが…」
宇崎は全然いいんだよという感じだった。
宇崎と鼎は研究室脇にある小部屋に入った。鼎はケースに入った割れた仮面を見せた。一生懸命補修した跡がある。
宇崎は仮面が衝撃波で受けたダメージを見ていた。仮面は左目周辺が割れている。よく見ると細かい傷もある。
「あぁ〜こりゃひどいなぁ…。一見するとそうでもないが、滅多に割れないこの仮面が割れるとは…。真っ二つに割れていたらヤバかったな」
「真っ二つ…」
「もしかしたら残りのSランク祭具には今の仮面では耐えられないのかもしれない。仮面をそのままにするか改良するかは鼎本人が決めて欲しい。技術チームも岐阜から呼んで来てるんだ。鼎、実験台になるのはもう嫌だろう?だから選択させておくよ」

改良が必要なくらいにヤバいのか?Sランクは。あの改良は地味に苦痛なのもある。
ゼルフェノアに入った当初、着けてる仮面のサイズが微妙に合わなくて戦闘に耐えうるような、ちゃんと顔の大きさに合った仮面へと改良された。その時に視界も若干広くしてある。
鼎は新しい仮面を受け取った。これでスペアに不安はない。


鼎は研究室を出た。どこか元気がない。背中が寂しく見える。
鼎は本部のデッキにひとりいた。なぜか風に当たりたいと思ったからだ。ひとりは落ち着く。
「鼎さーん、ここにいたんだ」
晴斗がデッキにやってきた。
「…どうしたんだ?」

「俺…前からずっと気になっていて。本当はこのこと、極秘事項だからしゃべっちゃいけないのはわかってはいるんだけども…」
鼎の態度が急に変わった。
「本名のことか!?」
鼎は思わず語気を強め、晴斗の胸ぐらを掴んでいた。鼎は我に帰り、手を離した。晴斗は何が起きたかわからない顔をしている。
「すまない…晴斗とはずっと馴染みがあるのに、思わず手が出てしまった…」
鼎は素直に謝った。
「俺…室長から聞いたんです。例の事件のこと。そこで鼎さんが悠真姉ちゃんだと知って…」
晴斗は6歳頃まで近所の高校生の悠真に弟のように可愛がられていた。事件で都筑一家は全員死んだと晴斗も聞かされていた。晴斗はわんわん泣いた。

「その名前、もう2度と私の前で出すな…。確かに本名は都筑悠真だが、事件以降は紀柳院鼎として生きている。悠真は死んだんだ。私が…悠真が生きていることは知られてはいけない…!表沙汰になったら……」
鼎は複雑そうな感じだった。晴斗もまた複雑そうである。
鼎はずっと顔を背けていた。よく見ると拳を強く握りしめている。
事件以降、全てを失った鼎は変わってしまっていた。何もかも。


「あの事件の後に俺の父さんが現場にいたって本当なの!?父さんは捜査してたってどこかで聞いた…」
「…わからない…。詳しいことは室長かお前の父親に聞けばいいだろ」
鼎はそっけない。
暁家は都筑一家が巻き込まれた怪人による放火殺人事件後、引っ越している。現場から離れた場所に。


晴斗はとぼとぼと艦内を歩いている。鼎さん、あんなにも態度が変わるなんて…。
やっぱり本名は禁句だったのか。胸ぐらを掴まれた時、怖かった。馴染みがある自分にも容赦ないなんて。
何よりもショックだったのが鼎自身の口から「悠真は死んだ」という言葉が出たことだった。
なんであんなことを言ったんだ…?


晴斗は滅茶苦茶落ち込んでいた。室長は落ち込んでいる晴斗を見かけるなり、一緒にお茶しないかと持ち掛けた。

「そんな気ないですよ…」
「何かあったな。晴斗、お前…まさか鼎の前で禁句を出してしまったのか?」
「……俺、やってしまいました…。あんなにも態度が豹変した鼎さん、初めて見た。怖かった…。胸ぐら掴まれたよ」
「あいつの中では悠真は死んだことになっているんだ。今いるあの人は『鼎』だ。例えお前に馴染みがあろうが鼎だ」

晴斗はあることが気になり、室長に恐る恐る聞いてみた。
「例の事件当時、父さんが現場にいたって本当なんですか?鼎さんはわからないと言ってたけど…気になって」
「あぁ…暁陽一ね。12年前の例の事件後にここを辞めている。事件のショックで辞めたとも言われている隊員だったが、まさか晴斗の父親だとはな〜」
「父さんがゼルフェノアの元隊員…!?」
「事件以降、悠真の生存を知った陽一は密かに彼女をサポートしていた。その時彼女は既に名前を変えていたが、晴斗の家に鼎は1度来ていたんだ。身体があんな状態なのに無理をしてまで来ていた。平日の昼間だったから君は知らないはず」
「どうやらその時に陽一と鼎は事件現場を訪れ、花を手向けていたらしい。現場は更地になっていたが」
その当時の晴斗はまだ小学生だ。覚えているわけがない。
陽一は仮面生活に慣れない鼎(=悠真)を密かに援助していた。これは鼎が彩音と出会う前のことだ。

「晴斗、お前がゼルフェノアと契約すると聞いた時家族の反応がすんなりしてたはずだが、これでわかっただろう?」
「父さんは知っていたのか…。紀柳院鼎の正体のことも」
「組織を辞めた後でも陽一は監視員として動いているからね。表向きは会社員だが」
「知らなかった…」
晴斗は次々明かされる事実にどう反応していいのかわからない状態。


鼎は研究室内の小部屋にいた。仮面を改良するべきか…?でも現状のままの方がいいのか…。実験台はもうこりごりだ。
宇崎は小部屋にいきなり入ってきた。鼎が驚く。
「うわっ!!」
「ギャーっ!!出たーっ!!…あれ、鼎か。すまん、驚かせた」
小部屋は薄暗いままだったので、鼎の顔(仮面)が陰影でホラーに見えたのかもしれない。
「鼎ー、電気点けようよ。怖いよぉ」
「…すいません」
鼎の仮面姿に慣れてる宇崎もさすがに怖かったらしい。
「鼎…相当悩んでるな。晴斗の件もあるんだろ?晴斗も複雑そうにしていたぞ」
「なぜ私の生存は表沙汰になってはならないのでしょうか?犯人の怪人は倒したはずなのに」
「…都筑一家は全員死亡と報道されている。まさか今になってその娘が生きてたなんて出たらマスコミがお前に殺到するぞ。…絶対に嫌だろう?」
「嫌です。そっとしておいて欲しい」
「だから組織全体でサポートしてるんだ。事件後からずっとお前のことをな」


北海道では彩音と空操が祭具を破壊したと報告が入った。場所は炭坑跡にあった。
ほぼ同時期に宮崎でも支部の隊員が祭具を破壊したとも入ってる。こっちは廃寺にあったという。


宇崎は司令室で何やら考えているようだった。Sランクが2つあるが、怪しいのはやはり京都と東京。
2つ祭具を破壊したことにより、3つ目のモノリスが出現した。今度は新潟県の田園風景の一角に。
「今度は新潟…?モノリスなんなんだ…?神奈川・長野と来て新潟…?小田原司令、調査はどうなんですか」
「モノリスに関してはさっぱりだよ。Sランク祭具、そろそろ見つかってもおかしくないかもな。私も京都と東京が怪しいと見ているんだよ。宇崎、鼎のサポートは順調か?」
「えぇ…彼女、島根の任務の際に仮面が割れたと言ってました。今現在彼女に仮面の改良をするか、そのままにするか選ばせてるところですよ」
「…鼎のやつ、実験台はもう嫌だろうからそのままかもしれないぞ?お前も知っているだろう?改良の時の試着のあれ…」
ゼルフェノア契約当初の鼎は相当他人に仮面を触られるのが嫌だったのか、試着時に暴れていたと聞く。ふたりが押さえてなんとか試着出来た感じだった。

ゼルフェノア契約当初の鼎はまだ人間不信だったのもある。だから身体の一部である仮面を他人に触られるのが嫌だった。
鼎は仮面が改良型になった後もしばらくは拒絶している。


鼎はようやく艦内に戻ってきた。ずっと風に当たりすぎたのか寒かったらしい。

鼎は冷えた身体を温めようとしたのか、自販機前にいた。
鼎は一瞬、ものすごい立ちくらみを感じた。立っていられない。このままだとマズイ…。鼎は突如、電池が切れたかのようにしてうつ伏せに倒れた。


晴斗が鼎が倒れていることに気づいたのはそれから約5分後だった。
晴斗は慌てて駆けつける。
「鼎さん!?鼎さん!?しっかりして!」
晴斗は鼎がうつ伏せ状態になっているのを見た時に嫌な予感がした。うつ伏せだと呼吸が出来ないから危ないと以前、鼎から聞いていた。窒息する可能性があるからだ。

晴斗は慌てて身体を仰向けにしてあげた。そして近くの緊急ボタンを押した。
「室長!大変です!鼎さんが倒れました」
「現状は?」
「俺が見つけた時にはうつ伏せ状態になってました…。今は仰向けにしていますが、呼吸が乱れてるし返事もない。仮面…外してあげた方がいいんでしょうか」
「いや…まだ仮面は外すな。外してはならない…!今すぐ鼎を緊急搬送する!晴斗は側にいてやってくれ。鼎に声を掛け続けろ」
「わかりました」
救護隊が派遣された。なぜ、鼎はいきなり倒れたのか…。
晴斗は救護隊が来るまでの間、ずっと声を掛け続けている。
「鼎さん…返事してよ…。死なないでよ…。悠真姉ちゃん」
晴斗は思わず鼎の本名を口にした。鼎の身体が反応した。鼎は意識を取り戻したのか、力ない声で言う。
「……その名前で呼ぶなよ…晴斗」
晴斗は鼎が意識を取り戻したと室長に連絡した。晴斗は涙目になっていた。いや、泣いていた。
やがて救護隊に鼎は病院に搬送されて行くのを晴斗は見送った。


鼎がなぜ倒れたのかは今のところわかってはいない。


鼎は過去にも度々倒れている。前兆はだいたい立ちくらみか頭痛だということしか。
だが今回のはひどいものだった。うつ伏せになってしまったことにより、窒息死する可能性もあったわけで…。これは仮面の呼吸吼が1ヶ所しかないことの弊害である。うつ伏せになると危険すぎるんだ。

鼎にとっては水も危険である。だから任務では水場の近くは避けている。これも溺れるから。鼎自身は泳げるが、仮面着用だと間違いなく溺れてしまう。リスクありすぎ。
海辺など眺めるだけなら平気だけども。



鼎さんの本名絡みになると一気に重い展開に…。禁句ゆえに態度が豹変してるんで、怖すぎる。絵面を想像したら怖い…。
晴斗の父親が元隊員なのはなんとなくあった。

晴斗と鼎に関わっている人物に晴斗の父親・陽一が出てきたな。
鼎は事件後(3年後くらい)に陽一と一緒に事件現場に花を手向けにも行ってるが、家族ぐるみで親交があった都筑家の墓参りにも行っている。
鼎が墓参りに行ったのはこの日だけで、それ以降は都筑家との関係を断ち切っている。鼎は名前を変えたから、別人として生きるために決別したのではないのかと。

事件後現場周辺で目撃された、仮面にフード姿の女性は実は鼎。この時の鼎はフードで顔をさらに隠していた。陽一と行動していたせいか、怪しまれなかったけど。
この時の鼎はまだ両手に包帯を巻いている状態と、かなり痛々しい。歩くのがやっとな状態だったらしいのが…。

無題


話題:おはようございます。
昨日の拍手4個ありがとうございます。今朝のTHE TIME,出張安住がいく 会津若松編だー。

シマエナガちゃん見れたから良かった。


昨日は風が強くて怖かったー。家めっちゃガタガタ言ってたし。すきま風のせいか、スースーしてて。

今日は穏やかな感じらしいけど、気温は昨日よりは若干低いみたい。



昨夜さらっと脳内設定の副主人公の本名のやつを書いた影響か、夢にソッコー反映されとる…。
なんてわかりやすいやつなの、自分よ…。

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